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日々の学びを書き留めておくblog

ノーベル賞受賞・本庶佑先生のインタビュー記事から

『きょうと府民だより vol.456』2019年(平成31年)4月号に、2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞された本庶佑先生のインタビューが掲載されていた。その中から気になった言葉をいくつか紹介したい。会社に勤める社会人にも必要な気づきを与えてくれる。

 

■京都について

京都は東京に比べてのんびりしているから、じっくり考えられる。それから変わった人が多いね(笑)。逆に言うと変わっていないといけない。

変革は辺境から生まれると言われる。日本から離れる、東京から離れる、本社から離れる、会社から離れる、といった事で、新しい視座を手に入れることができるかも知れない。

 

京都大学時代の恩師の教え

私は大学時代に先生から「研究は国際的に評価されるべきもので、国際的な土俵でものを考えなくてはいけない」と学び、(後略)

常にグローバルな視点で考えることは、今の時代、どんな仕事をするにしても必要だろう。

 

■最近の子どもの教育について

親が構い過ぎだと思いますね。もっと野放しに自由にさせないと。親が常にウオッチするのは良くないと僕は思います。

会社でも部下に構い過ぎるのは良くないかも知れない。「任して任せず」を実践したい。

 

■学者や研究者を目指す若者に望むことは

「好きなことができる」、これが研究者にとっての最大のメリットですね。会社に入ると上司の顔色を伺わなきゃいけないし・・・。もし、研究の道へ入ろうと決めた人がいるなら、「何がやれるか」ではなくて、「何がやりたいか」、「自分は何を知りたいか」をしっかり考えてほしい。

 「何がやりたいか」、これは会社に勤めていても必要なマインドである。指示された事をこなしていくだけの人材は淘汰されていくだろう。